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早起きをし、持って行く荷物のチェックをする。
彼も自分の荷物を詰めている。 「あっちはオークランドに比べると寒いから、暖かいジャケットか何かを持っていった方がいいよ」と彼。 でも、ちょっとのつもりできてる私は、暖かい洋服など1枚も持ってきていない。仕方なく、持ってる中で、少しでも暖かいだろうと思えるものを持って行くことにした。 10時ちょっと前に出発。 モーターウェイに入る頃に小雨が振り出した。でも、へっちゃら。気にしない。 とにかく、二人だけの旅行が楽しい。 どれくらい走ったかな?私の『つわり』調子が悪くなってきた。 せっかくの旅行だから、つわりごときで台無しにしたくない。彼には何も言わずに、寒いのに窓を開けてみた。ちょっとは気分がよくなると思って。 だけど、『つわり』はどんどん悪化していく。 トイレに行きたいふりして「ね、今度公衆トイレがあったら、止まってくれる?」と彼に言った。 「うん、いいよ」と返事した彼だったけど、それからいくつかのトイレを素通りしてしまった。 でも、もう我慢できない。 「ごめん。気分が悪くて、もう我慢できないから止まって!!!」必死の叫びだった。 私の血の気のない顔を見た途端、ただ事ではないと感じが彼は、数キロ先のトイレで止まってくれた。 2つしかない女性用トイレの1つは使用中だったけど、この際どっちでもいい。 形振りかまわず、空いている方に飛び込んだ。 隣に誰がいようと、気にしてる余裕はない。 うぇ~!!おぇ~!!ゴホゴホ × 8(くらい) 朝食を全部もどしてしまい、もうこれ以上吐くものが胃の中に入っていない。 ようやく、ちょっとだけすっきりした。 トイレをペーパーできれいにし、洗面所で口をゆすいでいると、隣にさっきから入っていたらしきおばあちゃんが、「あなた、大丈夫?」と声をかけてきた。 「えぇ、ちょっと良くなりました。ありがとう」と答え、待っている彼の元へ戻りかけた。 トイレの前で彼が心配そうに待ってて「気分がもうちょっと落ち着くまで、ここを散歩してようか」と言ってくれた。 「そうね」と答え歩き始めたら、「おじょうさん!」と後ろから呼ばれた気がした。 振り返ってみると、先ほどトイレで一緒だったおばあちゃんで、「あたし、車の中によく効く酔い止め持ってるんだけど取ってきてあげるから待ってて」と。 ありがたいんだけど、妊娠中だから飲めない。 どう答えていいものか(英語で)考えていると、彼が「親切にありがとうございます。でも、彼女は今妊娠中なので、薬が飲めないんです。」と代わりに答えてくれた。 「あらぁ。一番大切な時じゃないの。私も昔は辛かったわぁ。でも、頑張って元気な赤ちゃんを産むのよ」とハグしてくれた。 ちょっぴり嬉しくなったな。
by ijiwarupy
| 2005-06-25 22:31
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